概要
- MSCIは、暗号資産保有企業(DATCOs)をMSCIグローバル投資可能市場指数から除外する提案を実施しないことを決定したと明らかにした。
- この決定により、ストラテジーなど暗号資産を企業の資金運用の中核手段として活用する企業は指数除外の危機を免れ、ストラテジー株やビットコイン価格、ビットマイン、シャープリンク、トウェンティ・ワン・キャピタル株がそろって上昇したと伝えた。
- ただしMSCIは、暗号資産保有企業の指数内比率の据え置きや予備リストへの分類、新規指数組み入れおよびサイズ・セグメント移動の見送り方針により、影響力の拡大を抑制すると明らかにした。

モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は、暗号資産(仮想通貨)を大量に保有する企業をグローバル指数から除外しようとしていた計画を当面見送った。
MSCIは6日(現地時間)、公式発表で「暗号資産保有企業(DATCOs・Digital Asset Treasury Companies)をMSCIグローバル投資可能市場指数から除外する提案を実施しないことを決定した」と明らかにした。
これにより、ストラテジーなど暗号資産を企業の資金運用の中核手段として活用する企業は、当面指数から除外される危機を免れた。とりわけストラテジー株は時間外取引で6%超急騰した。この日、通常取引で下落圧力を受けていたビットコイン価格も、報道直後に約1%反発し、取引時間中に9万4000米ドル台を回復した。ビットマイン、シャープリンク、トウェンティ・ワン・キャピタルなど他の暗号資産保有企業(DATs)も、時間外取引でそろって上昇した。
ただしMSCIは、今回の決定が全面容認ではなく「条件付きの猶予」であることを明確にした。MSCIは「市場協議の結果、機関投資家は一部の暗号資産保有企業が、指数組み入れ不適格とされる『投資ファンド』に類似した特性を示す点を懸念している」と説明した。
MSCIは、現在指数に含まれている暗号資産保有企業の残留は認める一方で、これらの影響力が拡大することは抑制する方針だ。発表によると、当該企業については▲発行済株式数(NOS)の増加 ▲外資含有係数(FIF)および国内含有係数(DIF)の引き上げが適用されない。すなわち、株価が上昇したり流動株数が増えたりしても、指数内の比率を人為的に据え置くことを意味する。
また、暗号資産の保有額が総資産の50%以上の企業を「予備リスト」に分類し、これら企業の新規指数組み入れやサイズ・セグメント(大型・中型・小型株)の移動を全面的に見送ることにした。
MSCIは「暗号資産保有企業は、事業活動がオペレーション中心ではなく投資中心である広範な企業群の一部であり得る」とした上で、「今後『非オペレーション企業』全般に対する取り扱い方針を定めるため、より幅広い協議を進める計画だ」と述べた。



