トランプ氏「8月6日にイラン協議妥結の可能性高い」 現実味には疑問
概要
- トランプ大統領は、イランとの協議が8月6日に妥結する可能性が高く、合意しなければイランの石油を奪うことも検討していると明らかにした。
- イランはホルムズ海峡に続き、バブ・エル・マンデブ海峡の追加封鎖の可能性を示唆した。米軍やイスラエル、クウェートなどを対象にミサイル・ドローン攻撃を続けているとした。
- イラン国内ではIRGCを中心とする軍部が統制されておらず、停戦や終戦を決める主体が不明確だ。ゲリラ戦の形で戦闘が続く可能性がある。
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トランプ米大統領は8月5日(現地時間)、イランとの協議が続いており、翌8月6日までに妥結する可能性が高いと明らかにした。合意に至らなければ、イランの石油を奪うことも検討していると語った。
トランプ氏は同日のFOXニュースのインタビューで、イランとの協議の行方について「明日(8月6日)になる可能性が高い。いま交渉が進んでいる」と述べた。
そのうえで「早く合意しなければ、(イランの)すべてを吹き飛ばし、石油を手に入れることを検討している」と付け加えた。トランプ氏は1980年代から、イランの石油を押さえるべきだと主張してきた。

トランプ氏は8月5日午前、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、8月7日にイランの発電所や橋など基幹インフラに大規模な攻撃を加えると予告し、ホルムズ海峡の開放と合意成立を迫った。「そのいまいましい海峡を今すぐ開け、この狂人どもめ。さもなければ地獄で生きることになる。アラーに賛美を」などと、粗野な言葉で非難を浴びせた。

トランプ氏は7月21日、初めてイランの発電所への攻撃を警告した。その後、攻撃時期を2度先送りした。現在の期限は米東部時間で8月6日午後8時、韓国時間で8月7日午前9時だ。
ただ、イランとの協議妥結が迫っているとの発言が事実かどうかは判然としない。アッバス・アラグチ外相はアルジャジーラのインタビューで、トランプ氏の中東担当特使スティーブ・ウィトコフ氏とメッセージをやり取りしている事実は認めた。一方で、アラグチ外相を含むイラン行政府がイスラム革命防衛隊(IRGC)を統制しているとみる関係者はほとんどいない。
イラン国内に交渉を望む勢力があっても、IRGCを中心とする軍部を抑えられなければ、交戦を止めるのは容易ではない。イラン指導部が相次いで排除されるなか、イランメディアは各地域組織にミサイル発射権限が移されたと報じている。停戦や終戦を決める主体が不明確なうえ、協議が進んでもゲリラ戦の形で戦闘が続く可能性がある。
イランは米軍やイスラエル、クウェートなどに対するミサイル・ドローン攻撃を続けている。IRGCは「イスラエルのハイファ製油所、アラブ首長国連邦(UAE)のハブシャン・ガス施設とアルルワイス石油化学工場、バーレーンのシトラ工場、クウェートのシュアイバ施設などを攻撃した」と主張し、「イランの民間インフラ攻撃への報復だ」と強調した。
さらに、中東の主要な石油輸送路であるホルムズ海峡に続き、紅海の要衝バブ・エル・マンデブ海峡も追加で封鎖する可能性を示唆した。
モハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長は最近、X(旧ツイッター)に「世界の石油、液化天然ガス(LNG)、小麦、コメ、肥料輸送のうち、バブ・エル・マンデブ海峡を通過する量はどの程度か」と投稿した。さらに「この海峡を通る輸送量が最も多い国と企業はどこか」と書き込んだ。イランメディアは、ガリバフ議長が同海峡の封鎖を通じて米国とイスラエルへの追加圧力の可能性を示したと報じた。
ワシントン=イ・サンウン特派員 selee@hankyung.com

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