[ニューヨーク株式市場 ブリーフィング] 第2四半期の業績楽観論…S&P500・ナスダックが再び『史上最高値』

ファクトセット「主要企業の85%以上が予想を上回る業績を出す見込み」

ナスダック指数とS&P500指数が第2四半期の企業業績に対する楽観論の広がりを受け、再び史上最高値を更新しました。

21日（現地時間）、ニューヨーク証券取引所でS&P500指数は前取引日比0.14%高の6305.60で取引を終えました。ナスダック指数も0.38%上昇の20974.18で引け、いずれも史上最高値を塗り替えました。一方、ブルーチップを集めたダウ・ジョーンズ30種工業平均指数は0.04%安の44323.07を記録しました。

第2四半期の決算発表が本格的に始まる中、今週から予定されているビッグテックの業績に対する楽観論が市場をあたためました。市場調査会社ファクトセットはこの日までに第2四半期決算を発表したS&P500指数構成企業62社のうち、85%以上が専門家の予想を上回る業績を出すと推計しました。

実際、先週の米大手銀行が期待を上回る実績を出したのに続き、最大手の移動通信会社であるベライゾンがこの日、市場予想を上回る決算を発表し、株価が4.04%上昇しました。

主要テクノロジー企業のうち最初に今月23日に決算を発表するアルファベットの株価は2.8%上昇した一方、同じ日に業績を発表するテスラの株価は0.35%下落しました。アマゾンは1.40%、メタは1.23%それぞれ上昇。連日最高値を記録していたエヌビディアはこの日0.6%値を下げて取引を終えました。

ドナルド・トランプ米大統領が大株主であるトゥルース・ソーシャルの親会社「トランプ・メディア」は、20兆ドル規模のビットコインの取得を発表し、3.11%の上昇となりました。

トランプ政権の主要当局者らは、8月1日を関税交渉の締め切りと改めてしつつも、追加交渉の余地は残しました。

ハワード・ラトニック米商務長官は前日のCBS放送のインタビューで「8月1日に新たな関税率が適用されるが、その後も各国は我々と交渉できる」と述べ、スコット・ベセント米財務長官は同日のCNBCインタビューで「来月1日以前に各国と迅速に貿易合意をするよりも、質の高い合意が重要だ」と強調しました。

Noh Jeongdong Hankyung.com 記者 dong2@hankyung.com