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「体感物価はこんなに厳しいのに」…5年ぶり低水準となった消費者物価、なぜ?[イ・グァンシクのひと口物価]

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概要

  • 昨年の消費者物価上昇率は2.1%と5年ぶりの低水準だったが、高物価の累積高為替により体感物価は高かったとした。
  • 石油類輸入果物輸入牛肉穀物などは、高為替や政府の市場隔離などの影響で大きく上昇し、品目別の負担が大きいと伝えた。
  • 今年の物価は、為替石油類と輸入原材料価格気象条件農・畜・水産物価格の変動などが変数として作用し得るとした。

累積した高物価に足元の為替上昇が重なる

国際原油価格は下がるのに国内のガソリン価格は上昇

加工食品・外食の物価、5年で25%近く上昇

果物・野菜類の物価は下がったが…ベース効果の影響が大きい

今年の物価、為替と気象条件が「変数」

Photo=Shutterstock
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昨年の消費者物価上昇率は2.1%と集計された。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が本格化した2020年以降で5年ぶりの低水準だ。物価当局の目標である2%とも大きな乖離はない。だが、昨年「物価が本当に安定している」と感じた人はほとんどいない。高物価が長期にわたり積み上がったうえ、高為替の影響で石油類や輸入農産物の価格も揺れ動いたためだ。

国家データ庁は昨年最終日の12月31日、「2025年12月および年間消費者物価動向」を発表した。昨年12月の消費者物価上昇率は2.3%だった。今回も主因は為替だった。石油類の物価が6.1%上昇し、昨年2月(6.3%)以来10カ月ぶりの大きな上げ幅となった。

国際原油価格は下落しているのに、「高為替フィルター」を通じて国内のガソリン価格は上昇する状況だ。国家データ庁の関係者は「ドバイ原油基準の国際原油価格は昨年11月の1バレル64.5ドルから、12月1〜24日平均で62.1ドルへ小幅下落したが、同期間にウォン・ドル相場が1457ウォンから1472ウォンへ上昇し、これを相殺した」と説明した。

バナナ(6.1%)、マンゴー(7.1%)、キウイ(18.2%)など輸入果物の価格も為替の影響圏から自由ではなかった。輸入牛肉は高為替に加え、米国など主要輸入国の作柄悪化まで重なり8%上昇した。さらに、コメ(18.6%)、リンゴ(19.6%)、ミカン(15.1%)のように国産中心の農産物の物価も4.1%上がった。

まず農産物のうち穀物の物価が11%上昇し、2018年(21.9%)以降7年ぶりの高い上げ幅となった。政府による過度な市場隔離でコメの物価が7.7%跳ね上がった影響が大きかった。収穫期の産地米価を基準に決まる公共備蓄穀物の買い入れ価格が、昨年40kg当たり8万160ウォン(1等級基準)と過去最高を記録したほどだ。

野菜(-3.4%)と果物(-1.3%)の物価は前年より下落したが、ベース効果による錯視現象だという分析だ。猛暑に見舞われた2024年、野菜と果物はそれぞれ25%、16.9%物価が上昇した。畜産物と水産物の物価も昨年それぞれ4.8%、5.9%上昇し、全体の物価上昇率を2倍以上上回った。

加工食品は昨年3.6%、外食の物価は3.1%上昇し、そろって3%台を記録した。外食物価は2022年(7.7%)以降4年連続で3%を超える上昇率となった。加工食品や外食は都市の会社員にとって敏感な物価指標だが、2020年以降の5年間で24〜25%上昇した。

石油類は昨年2.4%上昇し、2022年(22.2%)以降3年ぶりに上昇基調へ転じた。国家データ庁は「総合的な物価指数とは別に、個別品目の中には価格が大きく跳ねたケースが多い」とし、「公式の物価指標と消費者が体感する物価の間に乖離が生じ得る」と説明した。

今年の物価はどう動くのか。物価当局は今回も主要変数として為替を挙げる。高為替はまず石油類や輸入原材料価格に反映された後、外食や加工食品など全体へ波及する可能性が大きい。韓国銀行は先月「2026年の通貨・信用政策運営方針」で、高為替と内需回復基調が今年の物価の上方圧力となり得ると見通した。企画財政部の関係者は「地政学リスクや気象条件による農・畜・水産物価格の変動が変数として作用し得る」と述べた。

イ・グァンシク記者 bumeran@hankyung.com

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